• 「第52話 司書の図書館計画 前編」
  • 「第51話 華麗なるティキーカ 後編」
  • 「第51話 華麗なるティキーカ 前編」
  • 「第50話 失われた海を求めて 後編」
    など

52 図書館計画


公開日:2025年5月7日
最終更新日:2025年5月7日
この記事のバージョン:1.0.0
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目次
…シオ もしかしてさぁ 議論を対決と捉えようとしてないさ?
相手が刃を向けて来た様に思うのは 多くの人が意見と感情を切り離せないから
感情は誤解を生み 互いの認識をずらしていく
意見には採用するべき点と改善するべき点しかないはずさ
先入観を捨て歩み寄れば きっと合わさる点があるはず────
────ダイナサス=ディ=オウガ(一部略)

タイトル:「第五十二話 司書の図書館計画 前編」
掲載号:『good!アフタヌーン』2025年7月号
発売日:2025年6月6日(金)
ページ数:24p
作者近況:「9巻発売になりました。
よろしくお願いします!」

した

  • 渉外室の部屋には秘密が存在
  • 小さな地方の町の図書館建設計画を考える
  • キラハは中央圕を主体にした考え
  • シオは地方図書館を主体にした考え
  • オウガは二人の意見を勘案した上で
    議論を前に進める
とある渉外室の部屋
シオたちが呼ばれたのはとある談話室。そこにはジオラマと課題を解決せよとの旨が書かれた紙があった。そんな中、オウガは自分たちの方に向けられている視線に気付いていた。オウガの瞳孔はより縦に強調されている。トギトあたりはオウガが気付くことも可能性として想定済みだったのかもしれない。場合によっては、視線についてこちらが気付いていることを明かさない方がいいときもあるのかも。この部屋の他の使用例が気になるところ。
いや… めちゃくちゃ見てるさぁ
その本棚の向こうから
未来を見据えて
文明の土台を作る重要な使命だ────
カリノ町の図書館建設計画
3人に課せられた課題は、とある地方の町の図書館建設についてであった。 人口二千人程の小さな町で、金銭的な余裕はあまりないことが情報として挙げられている。この町に対して、3人は図書館建設に関する案を出し合っていくことになる。カリノ町とは「仮の町」?
サダン期の木簡
「サダン期」という単語は、9巻107pのメディナの美術品に対する目利きの鋭さを描写した場面でも登場している。木簡については、6巻45pの想像上のシオが背負っている荷物に一部似たようなものがみられる。
圕側にも利益をもたらしてこそ
この使命は長期的に保たれる────
人は明日の食い扶持より
過去のゲイジュツを
大事になんかしないっしょ
キラハの意見
貸し付けを行い、利子をつけ、返せない借金を町に与え、中央圕の利益へと繋がる道を提示した。都の経済維持を重視し、対するシオの意見についてはその先にある圕不要論に及ぶと「最悪」の想定を行う。一方で、少し挑発的な姿勢がマイナスと考えられるかもしれない。ちなみにキラハのセリフにある「セリーヌ」とは、以前注釈において、お酒の入ったイチジクの菓子のことと紹介されており、6巻213pのトゥトゥルの場面で見られる。
シオの意見
シオは自身の出身と重なるところもあり、町に重きを置き、経済的自立を促す方向で策を提示した。キラハの町の財産を次々に奪っていく策には疑問を示し、図書館建設には現地の者を雇うべきだと考える。最終的には、交通の面から川を見て、何か有効な策を思い付いたようだ。
ありがとうオウガ
君はいつも僕を冷静にさせてくれる────ッ
議論の到達点が食い違った時は
目的を整理するべきさ!
オウガの意見
二人の意見を聞いた上で、シオがキラハに対し熱くなっていたところを止める。二人の意見の共通点を見つけ、共に納得できる道がないかという方向に議論を傾けた。シオ、キラハ、オウガという3人は、それぞれが足りない部分を補い合える、ある意味ですこぶる相性の良い組み合わせなのかもしれない。

参考文献

世界観 考察 関連情報 その他