• 「第52話 司書の図書館計画 後編」
  • 「第52話 司書の図書館計画 前編」
  • 「第51話 華麗なるティキーカ 後編」
  • 「第51話 華麗なるティキーカ 前編」
    など

52 図書館計画


公開日:2025年7月12日
最終更新日:2025年7月12日
この記事のバージョン:1.0.0
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このページの情報
目次
はこれからつけなければいけません
交渉において大切なモノを──
…そう この ────渉外室
トギト=エルガムス

タイトル:「第五十二話 司書の図書館計画 後編」
掲載号:『good!アフタヌーン』2025年8号
発売日:2025年7月7日(月)
ページ数:20p
作者近況:「10巻収録分の修正箇所を考えながら
今から目眩がしています。」

した

  • 川を繋げる案をシオが出す
  • 渉外室のカフナ達が新しく登場
  • アンズやクミコとの再会
  • 「交渉において最も大切なモノ」を見つけに行く
川と川を運河で繋ぐシオの案
現状、川は大きく遠回りしており、交通の面から見ても不便だった。そこでシオは、短い距離で済むように運河をつくることを考えた。開発はヒューロン自治区政府に依頼してもらい、一番の目的としてカリノ町に人を集め経済を動かすことが大事であるとした。
この事業の目的は始めから人…ッ
人を集めて景気に刺激を与えること…!
そこを重点的に提示すれば
ノッてくれるかも!
効率宰オスマ=インガレイ
ヒューロン族自治区族長。彼の初登場は「第五十話 失われた海を求めて (前編)」。既得権益を維持しようとする長老たちの中で、ヒューロン自治区を大きく変えようと動く人物。キラハによると、「”効率宰”とも呼ばれる機能性主義者」。
渉外室のカフナ達
現在までで登場しているトギト以外の渉外室のカフナには、アンズ=カヴィシマフ、クミコ=ネコッカ、アルバ=カンヘルがいる。今回新たにヒューロン族・クリーク族・カドー族・ラコタ族だと思われるカフナ達も登場した。また、過去にアンズはアムンの村に遠征に来ているが、シオは特に話したりということもなかったためか憶えていなかったようだ。
あなた達を歓迎します
ようこそ渉外室へ
フフフ
机上の空論────
三道よし
ラコタの商人の思想。自身の側と相手の側のそれぞれの得、さらには世間の利益まで計算にいれる考え方。トギトには、「机上の空論」だとして笑われる。
試されるシオと交渉において最も大切なモノ
トギトから「交渉において最も大切なこととは何か」と問われたシオは「三道よし」を挙げた。それを受けたトギトは、交渉相手が「自分が損をしてでも相手に得をしてもらいたくない」という場面もあることを提示する。そしてこれからシオは、「交渉において最も大切なモノ」を見つけなければいけないと話す。
交渉において
最も大切なモノ────

考察
我々の世界においても、今回の話で登場した言葉や事例には通ずる部分が大きい。例えば、次のようなものがある。

三方よし

現代ではビジネス等で使われることが多い言葉。「売り手」「買い手」「世間」の三方が満足している状態のことを指す。理念自体は近江商人の思想から来ているとするものが有名。似たような言葉には「win-win」や「give and take」などがある。

スパイト行動

相手の利益を減らすために、自身の利益を減らす行為のことを言う。スパイトとは英語の「spite(悪意・意地悪)」に由来する。互いに協力する方が協力しなかった場合よりも良い結果になることが知らされていても、それに協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、という状況で有名な「囚人のジレンマ」もこれと関わりがある。

参考文献

世界観 考察 関連情報 その他