掲載情報
タイトル:「第五十三話 旅立ちぬ 前編」
掲載号:『good!アフタヌーン』2025年9号
発売日:2025年8月7日(木)
ページ数:18p
作者近況:「最近めっきり辛いものに
掲載号:『good!アフタヌーン』2025年9号
発売日:2025年8月7日(木)
ページ数:18p
作者近況:「最近めっきり辛いものに
弱くなってしまいました。」
新たに判明した情報
- オオカミの面をつけた人物が洪水を知らせる
- セドナのティキーカにトギトが気付く
- 各地の生物の研究も渉外室の仕事の一つ
- シオとオウガがラコタ自治区へ遠征
- 洪水を知らせるオオカミの人物
- 雨の降る中、「洪水がくる」と知らせて回る人物の描写から始まる。その人物はオオカミの面をかぶり、家々のドアを叩いて危険を伝えているようだ。ただ、こうした行動は今回が初めてではなく、以前から何度も繰り返されているらしく、ラコタの人々はそれに辟易しているようである。シオたちの遠征はラコタ自治区へ向かう予定らしく、この出来事がそこでの展開に関わってくる可能性が高いと考えられる。
洪水がくるぞー!
西の丘へ上がれー!!
西の丘へ上がれー!!
彼君を慕うのは結構ですが
貴氏はもう 渉外室のモノということをお忘れなく
貴氏はもう 渉外室のモノということをお忘れなく
- セドナのティキーカに気付くトギト
- 「第51話 華麗なるティキーカ 前編」では、セドナは自分の使っていたティキーカをシオに渡した。シオの首にかけられたそのティキーカに気付いたトギトは、「自分が渉外室に所属していることを忘れないように」とシオに告げた。トギトの真意が気になるところ。
- カノ=フジカゲの生物研究室
- 渉外室の役割には各地の生物の研究も含まれるそうだ。その担当者として今回、カノ=フジカゲという人物が登場した。ペットを飼育している司書が遠征に出かける際などに動物を預かることもその役割の一つだという。
各地の生物の生態研究は
渉外遠征の要よんッ
渉外遠征の要よんッ
ミホナさんね
もしくはちゃん
もしくはちゃん
- 児童室のミホナ=クォアハウ
- 「第51話 華麗なるティキーカ 後編」では守護室配属の面々が少し描かれたが、今回の話では児童室のミホナが描かれた。子供からは姉ではなく妹役としてままごとをすることをせがまれている。正式な司書となっても、見習い司書のときのような子供たちからの扱われ方は変わっていないようだ。
- ラコタ族自治区へと向かうシオとオウガ
- 配属されたばかりだが早速、シオはラコタ族自治区へ遠征に行くそうである。新人としてはオウガが一緒で、キラハとは別々の任務につくようだ。シオたちの監督役として、アルバ=カンヘルが任されている。現在の印象からどう変わっていくのか楽しみなところ。それとシオたちは参加できなかったが、新年度の入館式が行われたそう。司書試験を受けてから年がまる1周したようだ。
もう他の自治区へ
遠征することになるなんて…
遠征することになるなんて…
考察
オオカミの人物
オオカミの面をつけたその人物は、耳たぶの形からラコタ族の血を引いていると考えられる。面は有角血統のようにツノで引っ掛けるのではなく、頭の後ろで留めており、そのためカドー族の血が流れているかは分からない。
キラハの監督役
キラハはシオとオウガとは別行動であるそうだ。その監督役は見切れている髪の描写からしてアンズかもしれない。渉外室はキラハの正体について考えた上でどのように扱っていくのだろうか。
今回登場した言葉について
彼君
彼君とは、日本語における古風な二人称・三人称表現。主に中世から近世にかけての和文や漢文訓読調の文章に見られる語で、直訳すると「かの君」「あのお方」といった意味合いを持つ。古典文学や和歌では、男女どちらも「君」と呼ぶ例がある(「わが君」「恋しき君」など)。性別に関して少し複雑なセドナの三人称は、扱いが他の人物に比べて難しそうである。
弟妹
弟と妹を合わせて指す語。ウイラについても、性別が存在しない精霊であるが、見た目・中身は少女っぽいという少しややこしいキャラのためか(双尾としての肉体の性別はまた別?)、今回のような表現がなされている。