• 「第53話 旅立ちぬ 中編」
  • 「第52話 司書の図書館計画 後編」
  • 「第53話 旅立ちぬ 前編」
  • 「第52話 司書の図書館計画 前編」
    など

53 立ちぬ


公開日:2025年9月15日
最終更新日:2025年9月15日
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このページの情報
目次
困難解決するのは
つだって──── !!
シオ=フミス

タイトル:「第五十三話 旅立ちぬ 中編」
掲載号:『good!アフタヌーン』2025年10号
発売日:2025年9月8日(月)
ページ数:18p
作者近況:「洗濯機を13年ぶりに新しくしました。
カッコいい。」

した

  • 一つ目のスーヨートクを連れるマサ=ブラーク
  • シオが遠征のリーダーであるアルバ=カンヘルと
    関係を築こうとするもなかなか上手くいかない
  • 旅の道中やラコタ族自治区の景色が描かれる
  • 精霊の轍嵐は侵入する馬車の車輪を破壊する
  • シオが機転を利かし壊れた輻を直す
マサ=ブラークとスーヨートク
目的地へ向けてシオたちは野営を組んでいた。今回の遠征には守護室からマサ=ブラークが同行している。彼は8巻の巨大精霊出現の際に守護室から出動したメンバーの内の一人。法務室のカズ=ブラークとは兄弟で、彼の弟になるらしい。シオが彼の連れるスーヨートクという生き物を区別して見せると言うと、彼は「シオができる方」に1万キープをかけた。
君はやり遂げそうだからね
司書に召し使いのような上下関係はいらない
自分のことは 自分でやるものだ
シオとアルバ=カンヘル
この遠征はシオたちの初の仕事で、その監督者としてアルバ=カンヘルが任されている。そのため、シオは彼女に対して早く打ち解けようと、お茶汲みや雑用を申し出たりと行動を仕掛ける。シオが彼女に好きな本を聞いたときには、ヒロ=ベニの『竜狩りの剣』を挙げた。「エルファス」という作中のキャラクターだろうか、シオの発音に誤りがあるとして指摘を行った。小手先の行動では彼女には通じないようだ。
ホームシックと新しい世界
慣れない土地でアルバ=カンヘルとも上手くいかず、シオは以前までの司書寮が恋しくなっていた。その一方で、ラコタ族自治区の街並みや自然のつくる壮大な景色など、見習い司書の頃には経験できなかった新しい世界が待ち受けているということもシオは感じているようだ。
渉外室の勉強は重要だけど…
同時に新しい世界を楽しみたい────…!
…ふん なら大工になればいいんじゃないのか
その方が稼げるだろうしな────
轍嵐とシオの機転
目的地に向け移動していたところ、突如馬車の車輪が壊れた。壊したのは轍嵐という精霊だという。そんな立往生していたところで動いたのがシオであった。まず近くの倒木から壊れた部分の輻を作った。輻を嵌めるには鉄輪を広げないといけないため、工夫を加えた上でも大きな力を必要するそうだが、3巻であの巨大な石像を支えていたシオには問題なく、無事に車輪を直すことに成功した。これを見ていたアルバ=カンヘルにも少し心境の変化があるかもしれない。

考察

道中の顔の石像について

今回の12-13pには大きく顔の石像が描かれていた。同じ石像は8巻206pのレオウとビレイが合流した場面でも登場している。レオウとビレイのいる場所がどこかは不明だが、今回の場所とは明らかに異なる場所であるので、各地に複数存在する可能性も考えられる。また、レオウの方の石像はまるで石化した何かが横になっているようにも見えるが、今回は自然環境の壁面に掘られているような風にも見える。その特徴はうねる髪、カドー族のように額に生えた2本のツノと、クリーク族のような鼻である。何だったら他の民族の特徴をそれぞれ有していたりするのだろうか。もしくは、作中には巨人は登場していないが、過去に存在した巨人の姿とかだろうか。
  • この石像の前を通ったとき、特に誰かが反応したりという話もなかったため、一般的に恐れられているなどの存在ではなさそう。もしくは広く受け入れられているものだったりするのだろうか?
  • 過去の英雄の姿・宗教的な意味があり人によって作られた?→レオウのいた森などはビレイと待ち合わせにするだけあって人里から離れていそう。そんな場所につくる意味…?
  • 多民族の特徴をそれぞれ持った何かしらの存在?→レオウの方の石像は、鱗を持ったセラーノ族の翼があるようにも見える。今回の石像もホピ族の長い耳があるように見えなくもない(?)

荷台に積まれた本

今回の遠征の目的は前話のトギトによると、「ラコタ族自治区のある町における図書館建設の契約の確定」。既に希望している町があるそうだが、この遠征ではどの段階まで達成することを目標としているのだろうか。シオとオウガの初任務ということで、恐らく何かしらの障害が待っていることは間違いないが、今回の話によるとどうやら本を荷物として積んでいるそうだ。交渉の材料とするのか、図書館への搬入も行うのか気になるところ。

参考文献

世界観 考察 関連情報 その他