掲載情報
タイトル:「第五十五話 仮面ランバージャック 中編」
掲載号:『good!アフタヌーン』2026年4月号
発売日:2026年3月9日(月)
ページ数:18p
作者近況:「ノロウイルスで大変な目にあいました。」
掲載号:『good!アフタヌーン』2026年4月号
発売日:2026年3月9日(月)
ページ数:18p
作者近況:「ノロウイルスで大変な目にあいました。」
新たに判明した情報
- ヨシチは自作の雨量計で“超大雨”を観測・記録しており、次が来た時の洪水を危惧している
- 山の木々には川の氾濫を防ぐ機能があるが、製紙業の発展により急速な伐採が進み、その機能が失われつつある
- 超大雨の周期は不規則で「いつ来るかわからない」ため、町民への説得が難しく、ヨシチは信用されていない
- 山の精霊のヒヤカシも異変を察知しており、自然側からも警告が示されている
- 洪水警告の根拠
- ヨシチは自作の雨量計で音の間隔を測定し、雨量を記録し続けていた。彼が恐れるのは伝説の超大雨「ヴィクティ・ニレイン」の再来であり、過去には7・9・14・17年前に観測されている。町民が「川は一度も氾濫したことがない」と楽観視する中、蓄積されたデータからヨシチだけが危機を察知していた。
私の話を信じてくれるのですか?
死体から服を剥ぐ
紙のために———
紙のために———
- 砕木式製紙と町の急変
- 約30年前、大陸は深刻な紙不足に悩み、戦場では死体から衣服を剥いで原料にするほどだった。その後、木材を原料とする砕木式製紙が開発され、この町の特産・白陽樹(アルテミア)の需要が急増。わずか7年前まで山だった一帯は次々と伐採され、今や労働者の住宅が建ち並ぶ町へと急速に変貌していた。
- 失われた山の保水機能
- ヨシチが警告する氾濫の正体は、急速な開発による副作用である。かつて木々の根や葉が果たしていた天然の保水機能が、伐採によって失われてしまった。地形が変わったことで、同じ雨量でも水が蓄えられずそのまま川へ流れ込む構造になってしまっている。
1年後か10年後か それとも明日かわからないが
次の超大雨… この川は耐えられないと思う
次の超大雨… この川は耐えられないと思う
きっと僕たちは…
簡単にきれいごとを口にできる立場にない
簡単にきれいごとを口にできる立場にない
- シオの思い
- 話を聞いたシオは複雑な思いを抱く。都市で大量の紙を消費する自分たちの存在が、この町の伐採を加速させたのではないか。この危機は遠く離れた都市に住む自分自身にも責任があるのではないかと、シオは自問していた。
- アルバの回想
- アルバはトギトに対し、新人を危険な他自治区への遠征に送り出すことへ強く抗議していた。背景には「次世代の長期暦の戦線(デネクティブアレマナカ)」という大きな時代の変革が迫っており、トギトはその準備としてシオたちの育成を急いでいたと示唆される。アルバは忖度なく新人を判断すると宣言し、室長の権威にも屈しない姿勢を見せた。
その通り だからこそ
アルバさんに主任をお願いしているのです
アルバさんに主任をお願いしているのです